試合/練習

試合情報

  • 2014 Jリーグ ディビジョン1 
    第13節
    2014/05/10 15:04 kick off
     ノエビアスタジアム神戸
    HOME GAME
  • ヴィッセル神戸
  • 1
  • 1前半0
    0後半0
  • 0
  • ヴァンフォーレ甲府
  • ペドロ ジュニオール(9')
  • 得点者
  •  

試合後監督コメント

安達亮監督
安達亮監督 今日はまず、内容うんぬんではなく、勝点3を取れたことが非常に大きいと思います。ホームでサポーターの方がたくさん来ていただいて、そんな中できっちり勝点3を取れたことは本当に大きいと思います。前半立ち上がり、いい形から点が入りましたが、そのあと少し停滞してしまいました。後半は、わりと相手にボールを持たれる時間が長く、最後は防戦一方で、何とか1点を守り抜いたという形でした。連戦の疲れもあり、多少相手に色々なことを研究されていることもありますが、その中で勝点3をもぎとれたことは良かったと思います。選手たちを褒めてあげたいと思います。
監督質疑応答

(慎重なゲーム運びだったと思うが、守備に関してどういう指示を出されたのか?また、相手の攻撃を受けることが多かったが、それは納得した上での形だったのか?)
決して慎重に入ったわけではありません。ここ数試合、なかなかきちんと勝ちきれていなかったので、どうしても精神的に余裕がなかったかなと思います。チームとして慎重に戦えとは言っていません。相手の守備に対して、自分たちがボールを持って、神戸の攻撃対甲府の守備という戦いにしようと。ただ、その時間があまりにも短かったと思います。相手にボールを持たれたというのは、どうしても前からプレッシャーが弱く、正確に長いボールを入れられて、セカンドボールを拾われるということが繰り返してあったからだと思います。相手の攻撃に関しては、前に力強さと高さがあったので、何とか中盤でボール回しを相手にしてもらって、そこをひっかけるシーンを望んでいたのですが、甲府さんが、ある程度割り切って、前に早めに入れてきたので、そこで少しプランが狂いました。

(後半70分過ぎに激しいジェスチャーで指示を出されていたが、どういう修正を求めていたのか?)
ちょっと70分のそのシーンがどのシーンだったのか、今、正直分からないのですが、後半の終わりの方ですね。その時、ひとつ気になったのは、後ろの6人、4人のディフェンスとダブルボランチ、そこと前の4人が離れてしまい、連動がなくなっていました。そこで、ペドロと(小川)慶治朗に守備の時には絞る、攻撃の時にはトライアングルを作るようにと、必死に伝えていました。そのあと、4-2-3-1のままだと、ダブルボランチの横が空くので、交代で4-4-2に変更し、マルキとペドロの2トップにしました。多分、両サイドの中盤の守備のところで、攻撃の起点を作るということを言った時かな?と思います。

(岩波選手、橋本選手が外れましたが、スタメンを入れ替えた理由は?)
ひとつは連戦が続いてたので。岩波はずっと試合に出続けていましたし、この前、少し失点に絡むシーンもありました。決して彼だけの問題ではなかったのですが、少し休ませようと。河本は、前の広島戦でも良かったですし、彼は元々レギュラーでもおかしくない選手なので、元気な選手を使ったということです。ボランチに関しても、橋本も連戦続きだったので。彼の年齢やプレースタイルを考えると、長いボールを入れられて、バタバタするような展開があるかな?と思っていたので、逆に、調子のいいというか、元気な大屋を入れました。あと、大屋はボールを動かすのがうまいので、そこを期待して、選手を入れ変えました。

(前節仙台戦で、2-0から逆転された試合があったあとで、今日、甲府に対して、1点で逃げ切れるという自信があってのゲーム運びだったのか。それともドキドキの展開だったのか?)
1-0で試合を終わらせることが、非常にサッカーの美学だと言う人もいますが、今年のヴィッセルに関していうと、それより2点目を取りにいく姿勢を見せ続ける。実際に取りに行くということを狙っています。それで、もしかしたら1点返される場面があるかもしれませんが、どちらかというと、2点目を取りに行くということを考えていました。ただ、やっている中で、自分たちの攻撃がうまくいかないというか、少し流動性も欠け、ボールのテンポも悪く、相手のリズムになってしまい、相手の攻撃を耐える時間帯が長かったのも事実です。実際、そこからカウンターになるチャンスもありましたが、その辺の精度を上げて、できれば、2-0にしたいというつもりでやっていました。最後の最後は、その1点を守ることで精一杯だったのは事実でしたが、考え方としては、最初から1-0で逃げ切るということではやっていません。

試合後選手コメント

ペドロジュニオール選手
ペドロジュニオール選手 (ゴールシーンを振り返って)
勝利を決定づけるゴールを決められて嬉しいです。速い攻撃で、マルキーニョスとのコンビでゴールキーパーを交わしてシュートを決めることが出来ました。マルキからのボールは素晴らしいボールでした。あとは決めるだけのボールでした。あのゴールに関しては、半分はマルキーニョスのゴールと言ってもおかしくないような素晴らしいパスでした。
(これで9得点目となり、現時点でランキングトップです)
大事なことです。自分が得点王を争っていることは嬉しいことです。ただ、自分が得点王になることが最大の目的ではなく、チームが最後にタイトルを取ることが目的です。チームがタイトル争いをし続けながら、自分も得点王争いを続けることが一番だと思います。
タイトル獲得という目標に向け、監督、選手、スタッフ、強化スタッフが一丸となって今は進んでいると思います。マルキーニョスのように、タイトルを取っている経験を持っている選手がその経験を伝えてくれていることで、僕たちはそれをさらに意識できるようになっています。自分自身、Jリーグのタイトルを取ったことがないので、そのタイトルに向かって、日々努力を続けていきたいと思います。
(W杯での中断まで、残りリーグ戦1試合となりました)
次の試合に向け、いい形で今日は終えることが出来ました。次の試合に向けて、みんながさらに同じ方向を向けたと思います。次の清水戦は難しい試合になると思いますが、ここまで連戦があった中で、疲れた体を、1週間準備する期間があるので、その中でしっかり調整していきたい。そういう難しい試合をモノにして、中断に入りたいと思います。
高橋峻希選手
高橋峻希選手 相手が引いてくるのは分かっていたので、つないで、隙が出たらそこを突こうということで入りました。早い時間帯にペドロが決めてくれたので、それで落ち着くかと思ったのですが、そこから相手のペースになってしまい、最後までそれが続いてしまいました。非常に難しい試合でした。
(後半、押し込まれた要因は?)
セカンドボールが拾えず、ほとんど相手に拾われて、なかなか攻撃につなげることが出来ませんでした。前線とディフェンスの距離感が広かったかなと思います。コンパクトさが足りず、間延びしていたと思います。ほんの少しだったと思いますが、そのほんの少しが、今日は響いていたと思います。
ここ何試合かずっと勝っていなかったので、今日は内容はあまり良くなかったのですが、勝ちを活かして、連勝できるように頑張りたいと思います。
大屋翼選手
大屋翼選手 約1年ぶりのボランチでの出場で、昨日から不安とプレッシャーを抱えていました。疲れてほとんど覚えていません。4試合勝ちがなかったので、勝てて純粋にホッとしました。
(押し込まれる時間帯が長く、守備の疲労もあったのでは?)
確かにきつかったのですが、近くの選手としっかりコミュニケーションを取って、組織で守れていたし、ゼロで抑えられたのは良かったです。ただ、もう少しうまくコミュニケーションが取れて、うまく守備が出来れば、こちらのリズムに早く引き込めたと思います。
(押し込まれた要因は?)
プレッシングがバラバラになり、後手後手になったことが大きかったと思います。ボールホルダーにファーストディフェンスがいけず、サイドチェンジされて、全員がスライドする形が何度もあったので。そこが問題だったと思います。
(他の選手の連戦の疲労は感じたか?)
それより、勝てていないことが、疲労より強かったと思います。少し臆病になっていたと思いますが、この1勝で大きく変わることが出来ればいいかなと思います。僕は楽しく出来ました。守るものがないので、自分の色を出していかないと、試合には絡めないという心構えでやっていました。亮太やマルキがいい状態で前を向けるように、パスを供給することを意識してやっていました。逆を取って、相手がいないフリーの状態で二人にパスを出すことを考えていました。何度かいいパスは出せたのですが、守備の回数が多かった分、パスの数が減ってしまったので、組織で守備をやって、攻撃の時間を増やせれば、もっと自分らしさを出せたかなと思います。
山本海人選手
山本海人選手 内心、ちょっとホッとしています。内容はどうであれ、勝てたことで、みんなが前を向いて次にいけると思います。引き分けが多く、負けは少なかったけど、勝てていなかったことで、みんな苦しかったと思うし、順位も少しずつ下がっていたので、このままズルズルいかず、結果にこだわって勝てたことは良かったと思います。
内容は、1点入るまで、前半15分くらいまでは自分たちのサッカーが出来ていたと思います。いつもより、幅を使って、縦パスだけではなく、サイドを使っていい展開が出来ていたと思います。前からプレスがかかった時、シンプルに大きく蹴りすぎなところもありました。もう少しうまくつなげるところもあったと思います。つなぐチームにとって、難しい選択ですが、どこかで挑戦していかないと、自分たちのリズムが出来ないので。大きく蹴る時と、顔を出してつないでいくことの使い分けが出来れば、自分たちのリズムを作れるかなと思いました。そこは、もう少し臨機応変に、みんなでチームとして、もっと内容を濃くしていきたいです。
(押し込まれる時間帯が長かったが、どういうコーチングをしたか?)
あそこまで攻め込まれたら、なるべく時間をかけるために、外に追い込んでいくこと。クロスを上げさせないように、サイドバックも体を張ってやってくれました。あとは、相手が前から来て狙っていたので、クリアした後も、笛がなるまでやることを意識させてやれました。いつもより、センターバックだけでなく、ボランチのところでも、足を投げ出してシュートブロックをする回数が多かったと思います。勝ちたいという気持ちや、最後まで諦めない気持ちは、ここ最近の中では一番強く出ていたと思います。
(自身のプレーについて)
あまり比べるのは好きではありませんが、最後にいた清水時代より、今の自分のほうが冷静に試合を分析して、判断出来ていると思います。このチームをもっと強くさせたいという向上心も強くあるので。前節、ピンチっぽいピンチを全部決められたのは今年初めてでしたが、だからこそ、もう一度、今日、自分は体を張れることをチームメイトにアピールしたかった。チームメイトへの信頼は失点しないことが一番なので、そこは意識してやりました。もっともっと、みんなが僕に耳を傾けてくれたり、僕のために勝とうと思ってくれる選手が増えるように、僕もみんなを助けて、もっと上に行きたいと思います。
森岡亮太選手
森岡亮太選手 後ろからボールをつなごうとしましたが、出来ませんでした。全体が間延びしてしまい、相手のプレッシャーを受けてしまいました。今日は守り切るしかなかったと思います。特に後半は、ボールをつなぐことが出来なかったので。自分も下りて、つなぎやすくしても、そこから前につなげることが出来ませんでした。そこがつなぐ中での課題かなと思います。下りても、相手のほうが枚数が多いので、そこを外して、スペースを使えればいいのですが、今はそこを使えていない感じです。マルキとか、距離感が遠い中で、その中でプレーしようとしてしまうので、精度も落ちてしまいますし。もう少し、自分が下りた時に、さらにその間に入ってきたり、サイドバックも含めて、いい形で前に運べたらいいのですが、まだそのレベルまでいっていないという感じです。だから結局、守り切るしかない展開になってしまいました。久しぶりに結果が出たことは、良かったです。
増川隆洋選手
増川隆洋選手 前節、2-0から逆転されるという、守備の人間からしたら、何ともいいようのない嫌な経験をしたので、もう一度ゼロで終えることが大前提でした。その中で、先に点を取ってくれました。追加点が取れればもっとよかったのですが、後ろとしては、ゼロで終わらせることをみんな考えていました。苦しい展開でしたが、しっかりとこういう勝ち方が出来たことは良かったと思っています。
今日は、チームとしていいプレーが出来たわけではありませんが、前節の反省をこのゲームで生かそうということは、チーム全体で思っていました。長いシーズンなので、苦しい中、自分たちのサッカーが出来ない中でも、守り切って勝てたということは、良かったです。
(後ろに人数を多くかけた分、少し重くなっていたか?)
1-0ということで、しっかりとリスクマネジメントという部分で、1人多くということは意識していましたし、人数のバランスを取ることは心がけていました。押し込まれる状態だったので、ある程度割り切って、人数をかけられました。ピンチもありましたが、うまく全員でプレッシャーをかけられたと思います。結果的に勝点をもぎとるということでは、良かったと思います。
(結果的に、相手の攻撃を受けることになった要因は?)
まずは、前線でボールが収まらなかったということと、甲府は守備がしっかりしているチームなので、縦パスにプレッシャーをかけられ、なかなかセカンドボールを拾えませんでした。そういうところで、こちらが前に出ることが出来ない時間が多かったので、我慢しなければいけないと思っていました。欲を言えば、もう少し攻撃的にやりたいと思っていますし、そういう意味で改善する部分はあったと思います。
チョンウヨン選手
チョンウヨン選手 早い時間に先制点を取れたが、最近の試合では追いつかれたり、逆転される試合が続いていたので、少し消極的だったかなと思います。
(対甲府ということで、注意した点は?)
守備的なチームですし、カウンターも早く、スピードのある選手もいるので、そこを気をつけようと思っていました。そういう固い守備を突破するためには、サイドを使って、相手を広げた後に、間を突いていこうと意識していました。
(後半、ボールを相手に持たれる時間が長くなった要因は?)
後半の入り方が最近悪かったので、監督からも指摘されていました。自分も気をつけようと思っていましたが、無意識に1-0で勝っていたことで受けに回ってしまったのかもしれません。そういう部分はこれから改善していかなければいけないと思います。
(そういう展開の中でも無失点で勝てたことは良かった?)
無失点という結果が意味することは大きいと思います。この前の試合で4点取られてしまい、自分もボランチとしてのプレーに納得していませんでした。その中で、ゼロで抑えれば、攻撃陣が点を取ってくれるので絶対勝てるから無失点に抑えようと守備陣で話していました。結果的に、ゼロに抑えることが出来て良かったです。
(大屋選手とのボランチコンビについて)
とても良かったです。久しぶりの試合だったと思いますが、自分に合わせようとしてくれたのか、とてもうまく回りました。
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