ファンパーク

特別対談「ルーカス ポドルスキ選手×高橋陽一先生」

ヴィッセル神戸への加入を果たした世界的ストライカー、ルーカス ポドルスキと、世界中で愛される『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生の特別対談が実現。
フットボーラーと漫画家、立場は違えど「日本サッカーのために」という共通の思いを持つ2人が、『キャプテン翼』や日本サッカー、そしてヴィッセルの未来像について、大いに語り合った。

インタビュー会場に入ってきたルーカス ポドルスキは、『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一氏を見つけた瞬間、まるで子どものような笑顔を見せて駆け寄った。それもそのはず、ポドルスキにとって『キャプテン翼』は幼少の頃から憧れた大好きなマンガ。テレビアニメに出会って以降、虜になり、自身が使用している特注レガースには、もう10年以上も『キャプテン翼』の絵が描かれ続けているという。その気持ちを伝えようと、自ら携帯に保存していたレガースの写真を高橋氏に見せると、「本当に会えてうれしい」と握手を求め、席に着いた。対談はもちろん、その『キャプテン翼』についての話から、始まった。

―ポドルスキ選手は大の『キャプテン翼』ファンだと聞いています。 ポドルスキ「そのとおりです。僕は本当に小さい時から、ドイツのテレビで放送されるテレビアニメの『キャプテン翼』を観て育ちました。そもそも、当時のドイツにはマンガ自体がなかったこともありますが、『キャプテン翼』で描かれるサッカーのトリックプレーには本当に夢中になりました。また、アニメを観終わると外に出て、登場する選手の技を真似て、繰り返し練習もしました。ですから今日こうして、その生みの親である高橋陽一先生に会えて、本当にうれしいです」
高橋陽一「ありがとうございます。こちらこそ今日は素晴らしい時間を設けていただいて感謝しています」

―ポドルスキ選手は、『キャプテン翼』の登場人物・日向小次郎の大ファンだと聞きました。 ポドルスキ「そのとおりです。だから子どもの頃はよく日向を真似て、袖を肩のあたりまで捲り上げていました(笑)。しかも、僕はまさに彼のようなプレースタイルを目指していましたからね。多くのサッカー少年がスタープレーヤーに憧れるように、僕もまた日向に憧れ、プレーを研究しました。彼は右利きなのに対し、僕は左利きでしたが(笑)」
高橋陽一「そう言っていただけると、とてもうれしいです。ポドルスキ選手ほどのキャリアを積まれてきた選手に読んでいただいているとなると、もっといいものを……期待を裏切らないものを描き続けなければ、という思いになります」
ポドルスキ「僕に限らず、ドイツにも、そして僕が知っている、あるいは一緒にプレーをしたワールドクラスの選手にも『キャプテン翼』のファンがたくさんいることを忘れないでください」
高橋陽一「ありがとうございます。僕が『キャプテン翼』を描き始めたのは1981年で、当時はまだJリーグも発足していませんでした。そういう意味では僕のサッカー観が、サッカーの本場、ヨーロッパで認められたことは作者としてすごく光栄です。僕も子どもの頃は、マンガやアニメを観て勇気が湧いたり、元気をもらったりすることが本当に多く、『巨人の星』や『あしたのジョー』からもたくさんの刺激を受けました。それと同じように……というのはおこがましいですが、少なからず僕のマンガをいろいろな方に見ていただいているのはすごくうれしいし、マンガやアニメーションにはそれだけ人々の心を動かすパワーがあるのだなと実感しています」

―先ほど高橋先生に画像をお見せしていた『キャプテン翼』が描かれたレガースは長く愛用されているのですか? ポドルスキ「チームが変わるごとに、少しずつデザインも変えながら、おそらく……かれこれ10年くらいは愛用していると思います」
高橋陽一「これまでもそんなふうに言ってくださる選手にお会いしたことがありますが、そんなに長く愛用してくださっている方は初めてです」
ポドルスキ「ヴィッセル神戸での最初の試合も、このレガースをつけてプレーしようと思っているので、楽しみにしていてください。ゴールを決めたら、このレガースを足から抜いて掲げます(笑)」
高橋陽一「それはうれしいですね。僕としては、パフォーマンス以上にポドルスキ選手のゴールがとても楽しみです」

―日向小次郎は縦への突破力、強烈なシュートが持ち味で、ポドルスキ選手のプレーとの共通点が多いように思います。 ポドルスキ「確かに、日向のダイナミックで力強い、前へのパワーを感じる強いシュートは、僕のプレースタイルですからね。もしかしたら、高橋先生は僕のプレーを見て『日向小次郎』を生み出されたのではないか、と思うくらいに(笑)」
高橋陽一「確かに似ていますね(笑)。日向は主人公の大空翼のライバルで、ハングリー精神のある選手ですが、性格的なところでもご自身と重なるところはありますか?」
ポドルスキ「彼にはまだ会ったことがないですが(笑)、性格的に僕は彼ほど硬派ではないので少し違うのかもしれません。ただ、プレー面はすごく似ています。子どもの頃は『キャプテン翼』の登場人物に憧れて映像を観ていましたが、自分がプロサッカー選手としてプレーする今は、自分に似たキャラクターの選手を探すのも楽しみの一つで……僕はどう考えても日向小次郎にそっくりです(笑)。それはこれから戦うヴィッセルでの試合を観ていただけたら、ファンの皆さんにも納得していただけるんじゃないかと思います」

◇   ◇   ◇

つづきは、オフィシャル月刊誌「ヴィッセルスマイル」Vol.41[AUG.2017]でお読みください。

ヴィッセルスマイル Vol.41[AUG.2017]
  • 特別対談「ルーカス ポドルスキ選手×高橋陽一先生」
  • 「ニューフェイスインタビュー」ハーフナー マイク選手
  • 「アンリ・シャルパンティエで洋菓子作りを体験!」
    田中英雄選手×東隼也選手×渡部博文選手×渡邉千真選手
  • 「VISSEL LAB」三原雅俊選手
  • 「秘蔵PHOTO COLLECTION」岩波拓也選手
  • 「コーチングスタッフ・インタビュー」吉田孝行ヘッドコーチ
  • 「スタッフがひも解くネルシーニョ監督」安部雄大コーチ など

価格:500円(税込)

「ヴィッセルスマイル」の詳細

特別対談「ルーカス ポドルスキ選手×高橋陽一先生」

Profile
ルーカス ポドルスキ
7月6日に来日を果たしヴィッセル神戸に合流した世界的ストライカー。左足から繰り出す正確かつ強烈なシュートを最大の武器とし、バイエルンやアーセナルをはじめ欧州のビッグクラブで数々のゴールを演出してきた。2歳の時にポーランドからドイツへ移住。ドイツ代表として約13年プレーした。
1985年6月4日生まれ、ポーランド グリヴィツェ出身、182cm/83kg

Profile
高橋陽一(たかはし・よういち)
1981年に『キャプテン翼』で漫画家デビュー。1983年に同作がアニメ化され、サッカーの普及に大きく貢献した。海外においても同作の人気は非常に高く、世界的規模で大きな影響を与えている。芸能人女子フットサルチーム・南葛シューターズの監督を務めるなど漫画家以外の活動も積極的に行っている。
1960年7月28日生まれ、東京都出身

高橋陽一