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更新2023年11月26日

「2023明治安田生命J1リーグ優勝会見」レポート

11月25日(土)2023明治安田生命J1リーグ第33節vs.名古屋グランパスの試合後に「2023明治安田生命J1リーグ優勝会見」を実施いたしましたので、レポートを掲載いたします。

 

 

2023明治安田生命J1リーグ優勝会見

■開催日時:2023年11月25日(土)19:20~19:45頃

■開催場所:神戸市内

■登壇者:

・楽天ヴィッセル神戸株式会社 代表取締役会長 三木谷浩史

・吉田孝行監督

・山口蛍選手

・大迫勇也選手

・武藤嘉紀選手

・酒井高徳選手

 

代表取締役会長 三木谷浩史 挨拶

皆さん、どうもありがとうございます。おかげさまをもちまして、本日初のJリーグ優勝を果たすことができました。我々が経営を引き継いでから、20年ですか、ようやくここまで来れたかなというふうに思っております。

元々阪神・淡路大震災の日から練習が始まるという歴史があるクラブで、神戸市民の方々のみならず、近隣の兵庫県の方々からも多大なる応援を今までいただきまして、皆さんのおかげで優勝することができたというふうに思っております。

今まで天皇杯であったり、スーパーカップでの優勝というのはあったんですけれども、やはりリーグ戦という長い1年をかけた総決算といいますか、このリーグ優勝できたということは本当に神戸の歴史が変わったのかなというふうに思っています。吉田監督をはじめ、ここに出席させていただいております選手の皆さんが本当にリーダーシップを発揮していただいて、ここまで来れたのかなというふうに思っております。今日この歴史が変わる1日として、これが一過性で終わらないように今後もグループそしてヴィッセル神戸全体として、全力で取り組んでいきたいと思っております。どうもありがとうございました。

 
吉田孝行監督 優勝スピーチ

本当に今シーズン、目標が達成できて嬉しく思っています。自分はいつか三木谷会長を胴上げしたいと思ってました。天皇杯優勝の時は自分がいなかったので、このリーグにかける想い、今シーズンに懸ける想いというのは非常に強かったので、それが今日、達成できて嬉しく思ってます。また、三木谷会長がいるからここにいる素晴らしい選手たちも神戸に来てくれたと思いますし、そういう選手たちとともに、これからも成長していくクラブでありたいなと思います。ありがとうございます。

 

質疑応答(Q&A)

-(三木谷会長へ)チームに携わって20年目で、その間にはJ2降格というような厳しい状況もありましたが、この20年を振り返ってどんな思いでしたか?

やっぱり降格するのは結構つらかったなとは思っていますが、本当にこの日のために、逆にそういう苦しい苦難もいっぱいあったのかなと。その苦難があったらこそ、この大きな喜びがあるということなのかなというふうに思っております。元々やはりこの地域に対する恩返しという意味が一番大きくて、このクラブを引き受けたというのがあります。その間、皆さんにいろいろと助けていただいて、少しは恩返しができたのかなというふうに思っています。

 

-(三木谷会長へ)昨シーズンから吉田監督が3度目の就任をして、前からアグレッシブに行くサッカーを展開していましたが、そのサッカーを会長としてどのように見ていましたか?

サッカーの戦略の難しい話は、いろんな専門家の方に任せた方がいいなと思うんですけれども、やはり今回はここにいる選手を中心に選手自身もかなりオープンに意見が言える環境があったのかなというふうに思っております。

本当に風通しの良いと言いますか、その中で、選手たちと監督の間で、どういうサッカーをやれば勝てるかという議論がかなりなされていたというふうに聞いておりますので、ヨーロッパのサッカーを見ても、サッカースタイルもやっぱりいろいろ進化してきているということだと思います。やはりいろんな意味でサッカースタイルというのは、いる選手の質とか、それによって変わってくるものだというふうに思いますし、いろんな意見をぶつけ合って、できてきたスタイルということでいいんですかね?(監督、選手に確認し)それでいいということで総意が取れました(笑)。

 

-(吉田監督へ)昨シーズン途中から就任して、様々な覚悟を持って、このサッカーを展開したと思いますが、そのあたりの想いを優勝を果たした状況で聞かせてください。

去年まず就任した時から、自分自身、本当にプレッシャーや責任、重圧などをすごく感じていました。昨年は降格(する可能性)ということも考えなければいけなかったですし、本当に重圧がありました。

今シーズンに関しては、ほとんど良い順位というか、首位にいれたんですけど、首位にいても、プレッシャーとか重圧ってやっぱりすごいんだなと感じました。毎試合、分析して、選手たちに伝えての繰り返しで、もう自分自身は一喜一憂している余裕もなかったですし、次の試合のために全力を尽くしまして、それを選手たちがピッチで結果を残してくれるから、僕もすごいやりがいがありましたし、会長がさっきスタイルの話をお話しましたけど、本当にここにいるみんなで築き上げたものだと思います。

 

-(大迫選手へ)ドイツからJリーグに戻って3年目で果たしたリーグ優勝。ご自身としては、2009年に鹿島時代にのルーキーイヤーにリーグ優勝を達成していますが、神戸在籍3年目でつかみ取ったこの優勝でどういった感情が沸き起こっていますか?

僕が初めて優勝した時は、本当に1年目でスタメンから出させてもらった時もありますけど、どっちかというとベンチから出場することが多くて、その中で本当に先輩たちに、良い背中を見せてもらったなと今でも思っています。今回、その背中を僕らが見せられたと思いますし、ここで優勝した成功体験があるから、また次に自信を持って若い選手たちも成長してくれると思うので、また引き続きやっていきたいです。ただ、今日は喜びたいと思います。

 

-(山口選手へ)7月にイニエスタ選手が退団し、キャプテンとしてチームを引っ張ってこられましたが、どういう思いでチームを引っ張ってきたか?そして、代表して優勝シャーレを掲げた瞬間の想いを聞かせてください。

僕は常々言っているんですけど、「キャプテンをやってくれ」とも言われていないので…(笑)。自然にいつも試合になると、キャプテンマークが置かれているので、キャプテンっていう自覚はないですけど、ただ、ここにいる経験のある選手たち含めて、僕たちがいい背中を見せて、若手たちを引っ張っていけたらなというふうには、思っています。シャーレについてはあんまり何か実感はないです。

 

-(酒井選手へ)今季は本職のサイドバックだけではなく、ボランチなど様々なポジションで、チームを牽引してきました。なかなかコンディションが万全じゃないのかなと思う場面もありましたが、どういう想いでチームを献身的に引っ張ってこられましたか?あらためて優勝して、その想いをお伺いできればと思います。

正直、今シーズン怪我がちで、あまりこういったシーズンを過ごしたことがなかったので、自分のコンディションを維持するのに必死だったっていうのはあるんですが、その中でもチームのみんなに迷惑をかけないように、自分のパフォーマンスに集中していたというところがありました。ただ、離脱した期間も自分の代わりに自分のポジションに入って、チームを勝たせてくれた仲間たちがいたので、自分が別のポジションで出たときは、やっぱりそういった気持ちを自分もしっかり持ってチームの力になろうというふうに思っていましたし、自分が今まで経験してきたものというのは、そのポジションで発揮するということそれ以上のことはできない。ただ、自分ができることっていうのはどのポジションでもあるのかなというふうに思っているので、本当にどこに行っても、チームのためにチームのバランスを見ながらっていうことを意識してプレーしていました。自分自身苦しいシーズンでもあったんですが、みんなと一緒に最後こうやって笑って、もう1試合ありますけど、まずこの現時点で笑えたってことは、非常に自分の中で嬉しく思ってます。

 

-(武藤選手へ)大迫選手からのクロスを受けたゴールが今日の決勝点になりました。そのクロスを受けた瞬間の想いと、試合終了後、大迫選手と抱き合った後に涙も見えましたが、その涙の想いを聞かせてください。

本当に大迫選手のことを信じて、大迫選手のスキルなら絶対に中に入れてくれるという想いでいいポジションを取っておこうと思ってあのポジションを取っていたら、素晴らしいボールが来たので、自分は簡単に当てるだけでした。本当にアディショナルタイムになった瞬間に、なぜかわからないですけど、涙が止まらなくなってしまって、本当に恥ずかしながら、泣こうという気はなかったんですけど、なんか本当に涙が止まらなくなってしまって、でも横を見たら山口選手もかなり目を真っ赤にしていたので、みんなそうなんだと思って最後まで力を振り絞りました。

 

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