5月10日（火）に開催された「２０２２Ｊリーグシャレン！アウォーズ」において、ノエビアスタジアム神戸で実施した新型コロナワクチン接種会場の運営協力活動が、パブリック賞（国や自治体が掲げる政策を活用し、地域の課題解決に向けて、多様なステークホルダーと連携し、持続可能な活動となるように取り組んでいる）を受賞しましたので、お知らせいたします。
ノエビアスタジアム神戸での新型コロナワクチン接種会場の運営協力は、国内初の産学官連携での大規模ワクチン接種として、2021年5月31日（月）より接種を開始して同年12月15日（水）で終了するまで、1日最大6,800回累計約367,135回の接種を実施し、のべ13,000人以上の医療従事者に接種業務に携わっていただきました。
接種会場となったノエビアスタジアム神戸では、楽天グループ株式会社および楽天メディカル株式会社と共同して、効率的な接種ブースやオンライン予診といった民間ならではの接種オペレーションに加え、ヴィッセル神戸の選手による案内板や、選手ロッカーを活用した会場、接種後のピッチサイドウォークなど、ヴィッセル神戸ならではのおもてなしで、接種に来られた方を迎え入れてまいりました。また2 回接種を完了した若年世代の方を対象にヴィッセル神戸の試合観戦にご招待する取り組みも実施し、のべ約1,600 名の方をノエビアスタジアム神戸での試合にご招待しました。
こういった多様なステークホルダーと連携し、日ごろの運営ノウハウを活かすというＪリーグの価値の活用が高く評価され、2022Ｊリーグシャレン！アウォーズ パブリック賞を受賞するにいたりました。
これからもヴィッセル神戸は、「ヴィッセルに関わるすべての人を幸せに」というクラブ理念のもと、クラブ価値を最大限に発揮しながら、社会活動に貢献してまいります。
徳山大樹 代表取締役社長 受賞コメント
シャレン！アウォーズ パブリック賞を授与いただきまして誠にありがとうございます。
今回、受賞対象となったノエビアスタジアムでのワクチン接種に関してですが、神戸市をはじめとした行政機関、SBCメディカルグループをはじめとした医療機関、神戸大学や東京慈恵会医科大学などの教育機関、楽天グループ各社など、最大28団体の連携によって、行われました。その中で、我々ヴィッセル神戸は、ホームスタジアムであるノエビアスタジアムを接種会場として提供し、運営協力をさせていただきました。
大変多くの方々に協働いただきながら実施した活動が、こういった形で表彰いただけることを大変うれしく思います。そして改めまして、この場をお借りしてこれら協働者の皆様に深く御礼申し上げます。
本取組を進めるにあたっては、大規模接種会場としてスタジアムを提供するだけでなく、様々な課題がありました。スポーツ施設であるノエビアスタジアム神戸を、大規模医療施設に改修する工事を短期間で行うことであったり、並行して大勢の医療従事者の皆様にどのようにご参画いただくかなど、課題が山積みでした。
そういった中で、実施決定から約２週間後に接種会場をオープンすることができたのは、本取組に関わっていただいた全ての皆様が緻密に連携し、協働いただいた結果だと思っております。
今回、この未曾有の災害と言っていい新型コロナウイルスという社会課題に対して、協働者と力を合わせることでたくさんの神戸市民の皆様に、迅速、かつ安全なワクチン接種の機会を提供できたことは、本当に良かったと思います。
引き続き、ヴィッセル神戸は地域の皆さんに喜んでいただけるような活動を心がけていきたいと思います。
Ｊリーグシャレン！アウォーズ
2022年で3回目の開催となり、日頃からＪクラブが取り組んでいる地域課題や社会課題の解決に向けた活動や、多くの協働者との連携、発信力や繋ぐ力など、Ｊクラブの持つ価値をいかんなく発揮している活動を称える目的で実施されています。今回は、2021シーズンに行われた2000を超えるシャレン！活動のうち、Ｊリーグ全58クラブよりエントリーのあった活動に対し選考が行われました。
シャレン！（社会連携活動）とは
社会課題や共通のテーマ ( 教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など ) に、地域の人・企業や団体（営利・非営利問わず）・自治体・学校などとＪリーグ・Ｊクラブが連携して、取り組む活動
3者以上の協働者と、共通価値を創る活動を想定しており、これらの社会貢献活動等を通じて、地域社会の持続可能性の確保、関係性の構築と学びの獲得、それぞれのステークホルダーの価値の再発見に繋がるものと考えています。また、Ｊリーグはシャレン！を通じて、SDGsにも貢献しています。
●シャレン！HP： https://www.jleague.jp/sharen/about/
選考方法について
選考委員による決定にあたって、多くのファン・サポーターの皆様にも各Ｊクラブの素晴らしい活動を知っていただき、魅力的な活動や応援したい活動に投票をしていただくために「一般投票」も実施され、最終選考の参考とされました。一般投票は、応援したい活動をＴｗｉｔｔｅｒのリツイート機能で拡散いただくことで1票が入る仕組みで、8,000を超える投票がありました。
各賞／選考基準：
ソーシャルチャレンジャー賞 その地域にある社会課題解決に対してチャレンジしていること
パブリック賞 国や自治体が掲げる政策を活用し、地域の課題解決に向けて、多様なステークホルダーと連携し、持続可能な活動となるように取り組んでいる
メディア賞 記者として、自身の媒体に取り上げたいと思う活動であること
※受賞した活動／クラブに記念品（楯）、協働者へ表彰状を授与する
選考委員・選考コメント
ヴィッセル神戸：神戸市新型コロナワクチン接種会場の運営協力活動
・新型コロナワクチン接種という、全国で課題となった案件に対し、行政や企業と連携し、2021年5月という早期段階で先駆けて、日本最大規模のワクチン接種オペレーションを開始、1日最大6,800人の接種を可能にし、長期間に渡りワクチン接種会場として社会貢献した点を評価。
・大型接種会場の運営について、多様なステークホルダーを巻き込みながら、日ごろの運営ノウハウを活かすというＪリーグの価値の活用は、Ｊリーグの価値を大きく飛躍させることであり、今後他の事業にも汎用性を感じさせる活動であると感じた。
・今回の事例は、各クラブのオーナーやマネジメント層に対して、良い意味でのショック（気づき）を与えたとも考えており、「シャレン！」の取り組みの現場関係者に対して、更なる理解と協力を示されるようになることを心から期待したい。
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