吉田孝行選手 引退セレモニー
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吉田孝行選手コメント
今日の試合が自分のラストマッチとなりました。今シーズン限りで現役を引退します。19年間一人のアスリートととして、一人の人間として成長させてくれた、このJリーグに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
自分の19年間を振り返りますと、嬉しい事、楽しい事、辛いこと、悔しかったこと、沢山ありました。
嬉しい事で言いますと、フリューゲルスで1年目でアジアのNo.1になり、その決勝ゴールを決めることが出来ました。そして天皇杯優勝、MVP、決勝ゴールを決めることが出来ました。
横浜F・マリノスでは1stステージ、リーグ優勝を果たすことが出来ました。
大分トリニータでは、J1昇格、そしてJ2リーグ優勝する事が出来ました。
そしてヴィッセル神戸では、今年、みんなの力でJ1昇格をすることが出来ました。
しかし自分のサッカー人生を振り返ると、本当に、辛かったこと、悔しかったことが多かったと思います。最後まで怪我に苦しみましたし、膝の手術をしたこともあります。そして、チームの消滅も経験しました。
大分や神戸では苦しかった残留争いもしました。そして昨年、J2降格も経験しました。
そして大切な友人も亡くしました。
しかし、どんな辛い時も僕はめげずに戦っていたつもりです。
僕がプロ生活で胸を張って言えることと言ったら、人が苦しいときに先頭に立ってチームを引っ張っていったことです。
僕のサッカー人生、先程も取り上げてくれましたが、約570試合、そして115ゴール。結果だけ見ると、本当に満足できる数字だったと思います。しかし自分には2つ、夢というか、目標がありました。一つは日本代表になってワールドカップに出場することです。その夢はもう叶いません。
そして、もう一つはこのヴィッセル神戸を、本当に日本一にしたいとおもっていましたし、アジアに、そして世界にと、ずっと頭の中で描いていました。この夢も、僕では叶いませんでしたが、ここにいる選手たちがいつか叶えてくれると信じています。ここにいる選手たちを暖かい目で見守ってあげてください。
僕の今後ですが、本当に色んな角度からサッカーを勉強して、指導者のライセンスを取って、いつかまた、このピッチに立ちたいと思います。
最後になりましたが、この場を借りてお世話になった人たちにお礼を言わせてください。
まずは、いつも一番近くで僕を支えてくれた妻の文江と、娘のきららに感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、自分のことを育ててくれて、子どものころからサッカーの送り迎えなどをしてくれた両親、サッカーを始めるきっかけを与えてくれた兄、ありがとうございます。
そして自分が所属したクラブ、横浜フリューゲルス、横浜F・マリノス、大分トリニータ、関係者の皆様、そしてファン・サポーターの皆様、ありがとうございました。
そして、このように素晴らしいセレモニーを開いてくれたヴィッセル神戸の関係者の皆様、そして、大好きなヴィッセル神戸のファンサポーターの皆様、本当に長い間、ありがとうございました。