「勝つか負けるかだけだったので、勝ち進めて良かったなと思います」
これはゴールマウスを守り抜いた新井章太の試合後の第一声だ。ヴィッセルが連覇を目指す天皇杯はトーナメント形式の大会だ。本来であれば「準決勝に駒を進めた」という結果だけで満足すべきなのかもしれない。しかしこの日の試合は「試合に勝って、勝負に負けた」とでも言うべき内容だった。

ここで改めて、この日の試合の位置づけを考えてみる。7連戦の4試合目にあたるこの日の試合に、吉田孝行監督がメンバーを大きく入れ替えることは戦前から予想されていた。対戦相手がカテゴリー2つ下の相模原であること、この試合から中2日でJ1リーグ戦が控えていることが、その主な理由だ。さらに言えば、昨季の天皇杯準々決勝は鹿島という力のあるクラブとの対戦であったにもかかわらず、吉田監督はターンオーバーして臨んだ。吉田監督にとってこの準々決勝までは、戦力に厚みを加えるための戦いという認識になっているのだろう。そしてこの吉田監督の考え方は正しいと思う。
「公式戦が最高のトレーニング」とよく口にしていたのは、かつてヴィッセルで社長やGMを務めた安達貞至氏だが、この言葉は正鵠を射ている。たとえ強豪クラブを相手にしたとしても、練習試合や親善試合での強度はそれほど高くはならない。選手たちに、相手にケガをさせてはいけないという良識が働くためだ。これに対し公式戦は、最高の強度で行われる。この図式を表しているのが、前記した安達氏の言葉だ。
今回の天皇杯において、ヴィッセルはここまでの4試合全てが下位カテゴリーとの対戦となった。だからこそ吉田監督はその全ての試合で「リーグ戦での出場機会が少ない選手」を中心に起用してきた。ここまでの試合をチーム強化の機会として利用したのだ。そしてこの4試合全てで選手たちが指揮官の期待に応えられたかと言えば、厳しい答えが返ってくるように思う。特に3回戦以降の3試合は、すべて延長戦にもつれ込む結果となった。以前にも書いたように立場の違いによる思い切りが、上位カテゴリー所属のチームにとっては難しさを生み出す。しかし、それを勘案したとしても消化不良の感は否めない。この日の試合について吉田監督は「もっと積極的にプレーしてもいいのにと思う選手がいた」とコメントした。どんな時も選手に対して温かい視線を送り続けてきた吉田監督としては、珍しく厳しさを感じさせるコメントだった。恐らく吉田監督にしても、この日の試合は歯痒さを感じさせるものだったのだろう。
これについては、筆者も吉田監督と同意見だ。この先ヴィッセルを待ち受ける数々のタイトル争いを制していくためには、レギュラーメンバー以外の力による、チーム力の底上げが絶対に必要だ。こうした機会にレギュラーを脅かすような選手が登場することが、チーム内に競争意識を生み、それがチームをより強くする。この「正の循環」をもたらすためにも、天皇杯で起用された選手たちには思い切ったプレーをしてほしかったという思いが残った。過去に何度も書いてきたように、今ヴィッセルに在籍している選手たちには、それだけの力がある。足りないのは経験だ。そしてこれは、選手として大成するためには、どこかで乗り越えなければならない部分でもある。吉田監督が今回の天皇杯4試合でベンチに主力選手を数名置いていたのは、対戦相手との力関係を考えた上で、勝利を担保するための手立てだった。であればこそ、ここで起用された選手たちには失敗を恐れることなく、思い切ったプレーをしてほしかった。
ここまで書いてくると、これまでの戦いで先発起用された選手たちのプレーが苦戦の原因であったように思われるかもしれない。しかしそれ以上に、今回の天皇杯4試合で顕在化した問題があるように思う。それは「戦い方の幅」だ。
この日の試合後、相模原を率いるシュタルフ悠紀リヒャルト監督は「100%勝つつもりで来た」、「100%勝てると選手たちには(試合前に)伝えた」とコメントした。そしてそれが単なるマイクパフォーマンスではないことは、相模原の選手の言葉が裏付けている。先制ゴールを決めた加藤大育は得点シーンについて「ヴィッセルはセットプレーの守備に関しては、そこまで統率されていないということが分析結果としてあったので、チームで練習した通りの形が出来て、とても良かったなと思います」と語った。
ヴィッセルと同様にリーグ戦から中3日でこの日の試合を迎えた相模原だが、ヴィッセルの戦いについて細かく分析をした上で、その弱点を的確に衝く準備をしてきていたのだ。詳しくは後述するが、3-4-2-1でセットした相模原の基本的な戦い方は、ヴィッセル対策とも言えるものだった。相模原がヴィッセル対策を施してきていることは早い段階で感じられたが、それによってヴィッセルの戦い方が変わることはなかった。さらに、吉田監督は後半頭から順次、主力選手を投入していったが、それも奏功することはなく、延長戦までの時間を費やしても、相模原からリードを奪うことはできなかった。
この原因について吉田監督は「全体が噛み合っていなかった」という見方を示した。数人に起きていたズレによって攻守が噛み合わず、後半投入した主力選手たちにも疲れがあったのかもしれないとコメントした。確かにそうした面もあったようには思うが、相手が対策を講じて待ち構えているところに、そのまま真っ直ぐ入っていってしまった戦い方にも問題があったように思う。ピッチ上にいた選手の技術レベルを比較した時に、ヴィッセルの側に軍配が上がることは間違いないが、相模原の選手も同じプロであるだけに、個人の力量だけでは相手チームの対策を崩すまでには至らなかったとも言えるのではないだろうか。これを裏付けるように、J1でのプレー経験もある島川俊郎は「(ヴィッセルの)一人ひとりの質は高いですが、僕自身は(J1で)見慣れた光景だったので、全然チャンスはあるなと感じながら試合をしていました」と試合後にコメントしていた。
これは過去に何度か書いたことだが、今やヴィッセルの戦い方はほぼ全ての対戦相手に研究されている。いくつかのマイナーチェンジを加えること、そして主力選手たちが見せる圧倒的な技術と応用力によって、ここまではそれを乗り越えてきたが、やはり研究が進む中で戦いは厳しさを増している。この先に控えるタイトル争いを乗り越えていくためにも、もう一段階の変化を加える、或いは新しい戦い方を加えることで、戦い方に幅を持たせる時期に差し掛かっているように思う。この日の試合は、それを顕在化させた試合だったのではないだろうか。

この試合に際して、吉田監督は4日前に行われたC大阪戦から10人を入れ替えた。先発メンバーは以下の通りだった。GKには新井。最終ラインは右から飯野七聖、岩波拓也、本多勇喜、日髙光揮の4枚。中盤はアンカーに山内翔、インサイドハーフは右にグスタボ クリスマン、左に井出遥也の3枚。前線は右に松田陸、中央に小松蓮、左に汰木康也の3枚。この中でC大阪戦から連続での先発となったのは井出のみだった。
このメンバーで試みたサッカーは「レギュラー組」と同じスタイルだった。前線の小松を目標としたロングボールを多用し、そこに周りの選手を走りこませるという設計だった。しかしこれは相模原にとって想定内だったようだ。相模原は小松に徹底的にマークをつけ、そこでのポストプレーを防ごうとした。小松は多くの場面で競り勝っていたが、そこに絡む動きが足りなかった。そのため小松に入ったボールは相模原に回収され、そこからロングボールで蹴り返されるという展開が続いた。
試合後に吉田監督も言及していたように、ヴィッセルのこの戦い方を貫く上では選手間の距離が重要になる。この日の攻撃時で言えば、小松の周りだけ人がいればいいというものではなく、最終ラインから前線までが無理のない距離に保たれつつ、相手の脱出口を防ぐことのできる位置に選手たちが立っていなければならなかった。これによってボール非保持に変わった瞬間に、全体でボール奪取に動き、再び攻め込むという、ヴィッセルの攻撃的な戦いが可能になるためだ。吉田監督はロングボールの着弾点を、相手に応じて細かく設定している。これによって受け手以外の選手が最適な位置に立つことができる。ロングボールを多用しているが、単なるキック&ラッシュに陥っていない理由はここにある。
さらにロングボールを使わない時の攻撃においても、この選手間の距離が不安定だったため、ヴィッセルは主導権を握れなかった。最終ラインからサイドに展開し、そこからサイドバックやウイングを使って前進を試みていたのだが、多くの場面で相模原のウイングバックとボランチの連携した動きに阻まれてしまった。こうした時に「レギュラー組」は、サイドバックがウイングや外に流れたインサイドハーフを追い越すことで、サイドに形成したトラインアングル自体を前に動かそうとするのだが、この試合ではそうした動きも少なかった。
恐らくこの試合に際しても、吉田監督はリーグ戦と同様の指示を出していたものと思われる。しかし小松の動きに合わせた動きが徹底されていなかった。考えられる理由は2つだ。
1つ目は実戦経験の不足だ。個々の選手を見れば、ほぼ全ての選手が試合経験は持っているのだが、このメンバーでの試合は足りていなかったのだろう。もちろんトレーニングの中で基本的な動きは試していると思うが、ヴィッセルの戦い方を研究し、その対策を立ててきた相模原の守備を前にすると、ちょっとした動きの遅れが相模原に「守りどころ」を与えてしまっていたように思う。
そして2つ目だが、これは選手たちの意識に関係している。何人かの選手が「大事にいく時」と「大胆に勝負する時」の使い分けを間違えていたように見えた。ボール非保持時の相模原はウイングバックを下げた5-2-3でブロックを形成していたのだが、全体を持ち上がらせたい場面で縦の長いボールを入れてしまうなど、状況に合っていない選択を見せる場面が多かった。サイドを圧縮し、低い位置で縦方向にも圧縮していた相模原のブロック内をグラウンダーで通そうとしたかと思えば、相模原が守備陣形を整え切れていない中で細かくパスをつなぐといった具合に、全体がチグハグだったように見えた。
ここ数年間にヴィッセルに移籍してきた選手が一様に驚くのは、トレーニングの激しさと厳しさだ。実力と実績を併せ持つ選手たちが、強度の高いプレーを日常的に見せていることで、チーム内におけるポジション争いの厳しさを嫌でも知ることになる。そしてその日常が、出場機会をつかんだ際に「巧くやらなければ」というプレッシャーを生じさせてしまったとしても無理はない。
いずれにしてもこの試合においては、試合を通してヴィッセルの戦い方を繰り出すことができなかったことは事実だ。
繰り返しになるが、相模原はこの試合に相当の備えをして臨んでいた。その守備隊形を考えれば、ヴィッセルの戦い方が繰り出し難い状況にあったことは事実だ。最終ラインで前線の起点を潰し、2列目に対しては2枚のボランチが対応し、前線への進出を防ぐ。そしてボール非保持時にはウイングバックを下げることで、ウイングが見せる幅を使う動きに対応しつつ、そこにボールサイドのセンターバックやボランチがフォローするといった具合に、ヴィッセルの攻撃方法に対する対応は整っていた。そして後半には選手交代に伴い、サイドの攻撃に変化をつけ、チャンスを創出していた。
ここで注目すべきは、ボール非保持時に相模原の前線が見せた動きだ。相模原の前線は1トップ2シャドーの形でセットされていたが、ヴィッセルの最終ラインがボールを持った際、基本的には高い位置でのプレスはかけてこなかった。これは下手に飛び込んだ場合、足もとの技術に優れたヴィッセルの選手に剥がされてしまう危険性が高かったためであり、ミドルサードを起点にブロックを形成していた。そして2シャドーの一角である武藤雄樹がアンカーの山内の傍につき、ボールを引き出させないようにマークした。その上でヴィッセルの最終ラインが前進するためにディフェンシブサードから出るタイミングになると、武藤が山内を離してファーストディフェンダーとしてプレスをかける。そしてここに至る前は、残る2枚でヴィッセルのセンターバックの走路を緩く限定していくといった形での守備を見せていた。こうした動きで防いでいたのは、中央でボールをつないでくる動きだった。これによってヴィッセルを「基本的には空中戦、地上戦であればサイドから」という状態に置いておくことが、相模原の目的だったのだ。

視座を変えてこの現象を見てみると、ヴィッセルが中央を使いながら、全体を押し上げるようにビルドアップしてくる動きを、相模原は警戒していたということになる。であればこそ、中央でボールを引き出すことのできる山内の動きがカギを握っていた。結果から言えば、山内は相模原の動きに絡めとられてしまい、80分に扇原貴宏との交代でピッチを後にするまで、チームを動かすことができないままだった。本来であれば、最終ラインがボールを持ったところで山内の動きによってセンターバックの幅を決め、ボールを引き出してほしかった。そして武藤のマークが厄介なのであれば、それを連れて動き、センターバックが縦に上がるスペースを作るだけでも良かった。特にセンターバックが出てくる動きについては、相模原が対応してきた様子はうかがえなかったため、ボールを握ることができ、パス能力も優れている岩波を「偽アンカー」のように動かすことができれば、異なる試合内容になっていたように思う。
終始、自由を作り出すことができなかったため、山内は自身のストロングポイントである「球捌き」を発揮することはできなかった。多くの場面でボールを受ける位置が中途半端であり、後ろや横という選択肢を取る場面が多かった。ひょっとすると最終ラインからのロングボールで攻めていくという約束事があったのかもしれないが、もしそうであったならば、試合の途中で相手の動きに応じた変更を加えていく、もしくは自身が前に出ることでチーム全体を高い位置に上げることが司令塔である山内の役目だった。
フィジカル、パス能力、ポジショニングといった司令塔に求められるすべての能力を高い次元で備えているはずの山内だが、この試合ではそうした能力を発揮する場面は見られなかった。それだけ相模原の「ヴィッセル対策」が優れていたとも言えるが、それを乗り越えてこそチームの司令塔であることも、また事実だ。アカデミー時代から大きな期待を背負っており、筑波大時代には「大学ナンバーワンボランチ」の名前をほしいままにしていた山内は、ルーキーイヤーだった昨季序盤、周囲の期待を集める動きを見せた。しかしその後はプロの怖さを体感したためか、セーフティーなプレーが目立っている。そのため現状を守ることはできるが、打開するまでのプレーは見られない。はっきりと言えば、現時点での山内の成長速度は、周囲の期待ほどではないように思う。プロ2年目の選手に対する要求としては厳しすぎるかもしれないが、山内にはそれに応えるだけの能力があるはずだ。「With great power comes great responsibility(大いなる力には大きな責任が伴う)」。これはアメリカンコミックの代表作であるスパイダーマンに登場する有名なセリフだが、山内には周囲の期待に応え、ヴィッセルの司令塔に育つ「責任」があると自覚してほしい。
相模原の対策が奏功していたとはいえ、ヴィッセルにチャンスがなかったわけではない。相模原の網を掻い潜る動きは随所で見られた。しかしこの日の試合では肝心の部分でのパスミスが目立った。特にクリスマンのキックフィーリングは終始悪かったように見えた。距離感、コースともに正確性を欠いていたため、攻撃を寸断してしまう場面が目立った。これは試合開始前の時点で30℃を越えていた暑さのせいかもしれないが、ヴィッセルにとっては痛かった。インサイドハーフという攻撃を活性化する位置でのパスミスは、チームを停滞させてしまうためだ。
こうした流れの中で目を惹いたのは、もう1人のインサイドハーフである井出だった。井出は身動きがとれていない山内の近くまで落ちてボールを受け、前方向に正確なパスを通すことで、攻撃を活性化しようと、まさに「孤軍奮闘」していた。さらには小松の得点をアシストするなど、井出は自らの持ち味を存分に発揮していた。次戦のことを考えた上でのマネジメントだとは思うが、64分という比較的早い時間帯に井出を交代させたことは、その後のヴィッセルの攻撃を左右したように思う。この井出の使い方だが、やはり井出は前線近くでプレーさせるべき選手だ。アシストの場面でもそうだったが、相手が空けたスペースを見つけ、そこに入り込んで決定的な仕事ができる選手であるためだ。その井出がボランチの位置まで落ちなければならなかったということが、この試合でヴィッセルの攻撃が巧く機能していなかったことを如実に示している。
吉田監督は後半頭から山川哲史とエリキ、64分には宮代大聖と鍬先祐弥、80分には扇原、90分にはジェアン パトリッキといった具合に主力選手を逐次投入し、事態の打開を図った。しかし最後までそれが奏功することはなかった。これについては試合後の会見で質問されていたが、前述したように、吉田監督は「選手間のズレ」という言葉で答えた。確かに試合を通して選手間の連携にズレは見られたが、その理由は明らかだ。それはポジショニングにある。この試合では酒井高徳や大迫勇也といった、エリキのポジショニングを修正できる選手が不在であり、同時に井手口陽介のようにズレたポジションを埋め続けることのできる選手もいなかった。後半、エリキは積極的に前を向き、チームに推進力を与えていたが、同時に中央に入りすぎてしまう癖も見られた。しかし状況的にこうなることはエリキ投入前から判っていたことであり、小松を残したままエリキを投入するのであれば4-4-2に変更するなど、その動きを包括する戦術変更を見せるべきだったように思う。

この試合で最も大きな収穫は、言うまでもなく小松にヴィッセルでの初ゴールが生まれたことだ。このゴールは見事だった。クリスマンが右に出したボールに対し、飯野が走り込み、タッチラインギリギリの位置から頭でマイナス方向に落とした。ここに飛び込んだ井出からのクロスに対して、ニアに飛び込んだ小松が頭でニアポスト脇に流し込むという、正に技ありのゴールを見せた。小松は試合後に「井出からのボールが完ぺきだった」とコメントしていたが、決して簡単なゴールではなかった。井出からのスピードに乗ったクロスに対して、中央から数歩走りこむことで、マークする相手を振り切った小松は、ボールの弾道に対して平行に身体を合わせることで、ボールの速度を殺さないシュートを放った。しかも身体を横にしながらも、首の角度を調整することで、確実にボールを枠に飛ばした。この得点シーンは小松が「ゴールへの嗅覚」と、それを得点に変えるために必要な技術を持った選手であることを改めて証明する見事なプレーだった。前記したように、この試合では試合開始直後から跳び続けた結果、80分辺りからは足をなくしていたが、それでも最後まで相手に競り負けることなくプレーした小松は、この先ヴィッセルのジョーカー的な存在になる可能性を秘めている。
最後はPKでの勝利という、文字通り薄氷を踏むような試合ではあったが、兎にも角にもヴィッセルは準決勝に駒を進めた。
次戦は中2日での横浜FMとのホームゲームだ。今季は苦しんでいる横浜FMだが、監督交代を経て、立ち直りの兆しを見せている。もともとタレントが揃っている横浜FMは、戦い方が安定したことによって、本来の力を発揮し始めている。「J1残留」のためにも負けられない横浜FMではあるが、ヴィッセルも「J1リーグ3連覇」を成し遂げるためにも、勝点を積み上げ続けなければならない。この試合ではアンカーの扇原が累積警告による出場停止となる。ヴィッセルにとっては中2日という日程と相まって厳しい条件ではあるが、文字通りチームが「一致団結」し、この難局を乗り越え、気分よく決戦の9月を迎えてほしい。
