覆面記者の目

FFSC vs.川崎F 国立(2/17 13:35)
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「連覇することは難しい。それだけに価値がある」
 これは、80年代から90年代にかけて西武ライオンズ(現 埼玉西武ライオンズ)を率いて、9年間の監督生活で8度のリーグ優勝、そして6度の日本一に輝くという圧倒的な実績を残した森祇晶氏の言葉だ。ライバルチームから目標とされる中で、それを跳ねのけ、再度栄冠をつかみ取るためには、自分たち自身が「過去の自分」を超えなければならない。単純に言ってしまえば、強くなり続けなければ連覇はできないということだ。これほど難しいことはない。選手個々の力量はもちろん、チームとしての完成度も高め続けなければならないためだ。そこにはわずかな緩みさえ、存在することを許されない厳しさがある。それだけに連覇を果たしたチームは、単なる「タイトルホルダー」ではなく、「強豪」と呼ばれる存在に昇華する。
 よく言われていることだが、J1リーグは世界でも類を見ない、チーム力が拮抗したリーグだ。昨季は栄光に浴したヴィッセルではあるが、一昨年はシーズン終盤まで「J1残留争い」の渦中に身を置いていた。選手個々の能力を見れば、上位に位置するべきヴィッセルであっても、一たびズレが生じれば下位に低迷してしまう「危険なリーグ」なのだ。そんなJ1リーグにおいては、特定のライバルを想定した戦い方は、現実的ではない。結局は自分たちの戦い方を先鋭化し、それを貫き続けることこそが王道であることを、昨季のヴィッセルは示した。
 そうした視座に立って、この日の試合を振り返ると、そこではいくつかの課題が表層化した。まずはそれを振り返ってみる。


 この試合に際して、吉田孝行監督は「昨季のチーム」を先発メンバーとした。GKは日本代表から戻った前川黛也。最終ラインは4枚。サイドバックは右に酒井高徳、左に初瀬亮。センターバックは右に山川哲史、左にマテウス トゥーレルという並びとした。中盤は3枚。扇原貴宏をアンカーとして、インサイドハーフには右に山口蛍、左に井出遥也を配した。そして前線は、右から佐々木大樹、大迫勇也、ジェアン パトリッキという配置となっていた。大迫と並ぶ攻撃の核である武藤嘉紀はベンチ外となったが、昨季のリーグ戦を制したメンバーが揃って先発メンバーに名を連ねたことは、キャンプでのコンディション調整が概ね巧くいったことの証左といえるだろう。そしてヴィッセルが見せた戦い方は、基本的に昨季と同じものだった。前線から連動したプレスを敢行し、高い位置でのボール奪取を狙い続けた。
 これに対して、AFCチャンピオンズリーグの戦いから中3日でこの試合を迎えた川崎Fは、メンバー11人全員をターンオーバーさせてこの試合に臨んできた。とはいえ、前線には元フランス代表のバフェティンビ ゴメス、中盤には昨季の天皇杯決勝でもピッチに立っていた瀬古樹、最終ラインには名古屋から移籍してきた丸山祐市など、経験と実績を持つ選手が名を連ねており、「控えメンバー」といった趣きではなかった。川崎Fを率いる鬼木達監督は試合後の会見の中で、「過密日程だから必ずターンオーバーするということではなく、戦える、走れる、勝ちにもっていけるという前提でメンバーを選んでいる」と、メンバー選考基準を明かしたが、この日のメンバーはキャンプからベースに据えていたメンバーでもあり、複数のタイトルを狙うために、実力の拮抗した2つのチームを作るという川崎Fのチーム方針を反映したものだったように思う。


 明確なスタイルを持ったチーム同士の対戦ではあったが、試合を振り返った時、狙いを表現できていたのは、川崎Fの側だったように思う。そしてそれは守備面において、色濃く表れていた。川崎Fの守備のポイントは2つ。
 1つは大迫に対する備えだ。川崎Fは常時、大迫に複数の選手をマークにつけた。1対1では勝てないことを認めた上での選択だろう。基本的にはセンターバックの2枚とボランチの1枚が大迫を見る形とした上で、大迫とその周囲への警戒を続けた。これによって、大迫を起点とした攻撃の回数は減少した。
 大迫のボールを収める能力は、贔屓目なしに全ての日本人選手の中でトップだ。卓越したボディバランス、安定感のある足もとの技術、ボールへの反応速度など、どれをとっても未だ一流であり、衰えを見せていない。昨季も複数の相手にマークされることはあったが、それでも大迫を起点とした攻撃は機能していた。ではこの試合では何が違ったのだろうか。
 最も大きな要因は「武藤の不在」だろう。スピードに乗ったプレーで、一気にゴール前に詰めることのできる武藤には、もう1つの能力がある。それは「スペースを使う能力」だ。これはプロのサッカー選手ならば誰しもが持っていると思われがちではあるが、実はそうではない。スペースが生まれた瞬間にそこを使うことができる能力は「センス」とも言うべきものであり、教えてできるものではない。因みに現役時代の吉田監督もこのセンスを持っていたが、武藤のようにゴール前に迫るのではなく、スペースを使って渋滞した局面を整理する能力に長けていた。閑話休題。
 武藤がピッチ上にいると、相手選手は大迫をマークしつつも、武藤を気にしなければならない。そのため大迫へのマークが緩む瞬間が訪れる。大迫はそこを見逃さず仕掛けることができるため、密集の中でも活路を見出してきた。しかし、この試合ではそうした関係性を持った選手が不在であったため、川崎Fの守備陣は「大迫対策」に集中することができたのだ。
 そしてもう1つのポイントは「サイドでの圧縮」だ。川崎Fは、ヴィッセルのボールホルダーに対して、中央へのコースを切るように守ってきた。これに対してヴィッセルは外へと展開したのだが、そこで川崎Fは守備に人数をかけ、サイドで圧縮するように守り、前進を阻んだ。それでも何度か、サイドを縦に抜け出す場面は作れていたが、サイドからのクロスは精度を欠いたものが目立ち、川崎Fゴールを脅かすには至らなかった。川崎Fがこうした守備を実行した背景には、ヴィッセルのサイドからの侵入に対する警戒感があった。昨季も右サイドで酒井と山口がボールを動かし、ここに武藤や佐々木が絡んだ際は一気にゴール前を突き崩す迫力を見せていた。川崎Fとすれば、このルートを封じるために「サイドに追い込み、前進させないこと」に重きを置いていたのだろう。そしてこれが奏功した結果、ヴィッセルは外から厚みを伴った攻撃を繰り出すことができなかった。

 端的に言ってしまえば、「川崎Fが意図を持った守備で守り勝った試合」だったといえる。これをヴィッセルを主語にして考えた時には、攻撃面に問題があったということになる。そしてその問題は、内的要因と外的要因に分けて考える必要がある。
 まず内的要因だが、これは複数の事象について言及するべきだろう。1つ目は「最終ラインからの攻撃の組み立て」についてだ。
 この試合におけるヴィッセルのポゼッション率は57%だった。戦前は「堅守速攻のヴィッセル」対「ボールをつなぐ川崎F」という図式を予想する声が多かったが、蓋を開けてみれば逆の構造となっていた。これは、川崎Fがポゼッションを放棄した結果と言えるだろう。試合後、酒井が「川崎Fが蹴ってきたのは、ヴィッセルをリスペクトしてくれた結果だと思う」とコメントしていたが、これはその通りだろう。川崎Fが得意としている「ボールをつなぐ」戦い方では、前線からの連動したプレスを90分間続けるヴィッセルに対応しきれないと判断した結果、川崎Fは後方からは大きく蹴り、アタッキングサードまではシンプルに運んでいた。これはヴィッセルのプレスを回避することを選択した結果だ。
 これについて考える上では、「ラインの高さ」と「前進する方法」が鍵となる。試合後、山口が言及したように、ヴィッセルのサッカーを貫くためには最終ラインは高く保たなければならない。この試合ではゴミスの巧さと強さ、ヴェロンのスピードに引っ張られる格好で、ラインを高く保つことができなかった。ゴミスをマークし続けたトゥーレルの頑張りは称賛に値するが、やはりここは勇気をもってラインを上げて欲しかった。ラインを高く保つことができれば、インサイドハーフの山口や井出が前に飛び出す回数も増える。そうなると、相手の守備も大迫だけをマークすることができなくなり、大迫の自由も増える。陣形もコンパクトになるため、セカンドボールの回収率も上がるだろう。山口も述べている通り、ラインを高く保つのはセンターバックだけが担うことではない。GKも加えた守備陣全員で意識を合わせなければならない。
 また、この試合では守備陣で前にボールを運ぶ際の役割が、やや不明瞭だったように思う。右センターバックの山川と左サイドバックの初瀬は対角線のボールを蹴ることが多く、それは川崎Fも予想していたように見えた。前記したサイドに追い込む守備を準備してきた裏側には、こうした傾向の分析があったのではないだろうか。そこで期待したいのがトゥーレルだ。昨季はトゥーレルが前のスペースに走り込み、全体を押し上げる役割を果たしていたが、この試合ではゴミス対策を担っていたこともあり、前に上がる場面は少なかった。
 前記した攻撃方法と併せて考えると、期待したい選手がいる。それは今季からヴィッセルに復帰した岩波拓也だ。正確なフィードが持ち味の岩波ならば、大迫を狙ったロングボールが期待できる。後方からこうしたボールを繰り出すことができれば、ラインを高く上げることも可能になる。ヴィッセルアカデミー出身の岩波の成長した姿に期待したい。


 次に考えるべきは、前線の選手の距離感だ。試合序盤、ヴィッセルのサッカーをリードしたのは井出だった。井出は出足もよく、川崎Fの最終ラインと中盤の間を寸断するように動き、チームにリズムをもたらしていた。しかし井出が負傷交代した後、ヴィッセルのサッカーは前線が間延びしていった。こう書くと、井出に代わって投入された宮代大聖の動きに問題があったように思われてしまうかもしれないが、これは明確に否定しておく。そもそも井出と宮代では選手のタイプが異なっており、吉田監督も、宮代に井出と同じ役割は求めていなかった筈だ。問題は宮代投入後の形が明確ではなかった点にある。
 昨季もそうだったが、井出の役割は複雑だ。スタート時のポジションとしては左インサイドハーフになるが、攻撃時にはトップ下のような役割を担いつつ、ボール非保持時には前線でファーストディフェンダーとなる。この動きによってヴィッセルは、4-3-3と4-4-2の可変システムを維持してきた。このポジションをこなすためには前線で動き続けるスタミナ、攻撃陣の間でボールをつなぐ技術、そして状況に応じて立ち位置を変えるセンスを兼ね備えていなければならない。誰にでも務まるものではなく、昨季のヴィッセルでは井出と佐々木がこのポジションを担うことができた。これに対して宮代の特徴は、その攻撃力にある。高いシュート技術と、スペースを見つけて前に顔を出す能力は、典型的なフォワードのそれだ。
 大迫と宮代はタイプは異なっているが、1つの共通点を持つ。それは「ボールを受けるために自ら動く」という点だ。この試合では、両者ともボールを受けるためにポジションを落とす場面が散見された。そのため、相手の最終ライン近くに選手がいない時間が生まれた。こここそが改善すべき点であるように思う。前記したように、大迫が最終ラインの前でプレーした時、複数の相手選手が大迫のマークにつく。ここで生まれるスペースを宮代が使うような動きが欲しかった。大迫の存在はスペースを味方に渡す。そしてボールが入れば、その技術で時間も渡してくれる。これを活かすことこそが、ヴィッセルの攻撃に迫力をもたらす。試合後、宮代は周囲の選手との連携を構築中であると明かしたが、これを早めるためにも、吉田監督には何らかの形を早急に作り出すことが望まれる。
 また宮代投入後は、守備の形もバランスを欠いていた。本来であれば4-4-2でダブルボランチのようになるべきところではあったが、扇原をアンカーとした4-1-4-1、あるいは4-1-3-2のような形で守る場面が散見された。川崎Fが低い位置からつなぐことなく、シンプルに前に蹴ってきたことでその変更は不要と判断したのかもしれないが、そうであるならばサイドバックは後ろに残し、守備のバランスをとる必要があった。しかし多くの時間でサイドバックの位置はやや高かったように思う。そのためサイドバックの裏、特に左の奥を取られる場面が多く、その対応に時間を要してしまった。ヴィッセルのサッカーはここ数年間でスタイルを大きく変えたが、通底しているのは「攻撃の時間を長くする」という思想だ。今の戦い方であれば、球際で強く守り、そこからシンプルに前に運び、多くの時間を敵陣で過ごすことが望まれている。だからこそ、守備時の配置は論理的に整理されたものでなければならない。この解決については、吉田監督以下、ベンチスタッフに期待したい。

 次に外的要因だが、これは芝生の状況、そして判定基準にある。この日の国立競技場の芝は荒れており、選手にとっては決してプレーしやすい環境ではなかった。酒井がシュートを放った後、思わず足もとを見たように、足場が安定しない中でキック精度が低下していたことは否めない。
 そして判定基準だが、試合を通じて安定感を欠いていたように思う。大迫がボールを収めようとする場面で、川崎Fの選手が後ろから手をかけて引き倒している場面も散見されたが、これがファウルとはならず、攻撃が寸断される場面が見られた。インテンシティの高い試合であったため、主審にとっては判定基準を作るのが難しかったとは思うが、これも少なからず影響を与えていたように思う。
 ここで誤解してほしくないのは、この外的要因はヴィッセルだけに不利に働いたものではないということだ。両チームにとって等しくストレスをかけていたため、これを敗因とすることはできない。


 最後まで思ったような展開に持ち込めない試合となったが、今季は、こうした試合が増える可能性が高い。ヴィッセルのプレスの強度に対しては、どのチームも一目置いているためだ。その結果として、昨季よりもポゼッション率は大幅に上がるだろう。となればボールを持った際の組み立て方については、もう一度整理しておく必要がある。とは言っても、以前のように「自陣からゆっくりと組み立てていく」戦い方を目指すということではない。今のサッカーに応じたボールの動かし方を身につけなければならない。
 一般論的に言えば、ヴィッセルのような戦い方を志向するチームが「引いた相手」と戦うためには2つの方法がある。1つは前線の選手をターゲットとして、ロングボールを多用する方法だ。これで勝利するためには2つの条件を満たさなければならない。1つは前線の選手が、相手との競り合いを制すること。ここでの優位を保った上で、前線、或いは2列目の選手が、これを追い越していくことで厚みのある攻撃を繰り出すのだ。そして2つ目の条件だが、これはターゲットとなる選手がボールを収めきれなかった場合、ファーストディフェンダーとなり、即時奪回を目指すということだ。これを繰り返すことで、引いて守る相手に対して、陣形を整える時間を与えない。これはドルトムント時代にクロップ監督(現 リバプール監督)が見せた戦い方であると同時に、昨季のヴィッセルが見せた戦い方でもある。当時のドルトムントにはレバンドフスキがおり、ヴィッセルには大迫がいる。両者ともターゲットマンとしての能力が高く、加えてディフェンス時のポジション取りも正確だ。さらに、周囲にはこれを活かすことのできる選手が揃っている。繰り返しになるが、武藤が戦列に復帰した場合には、前記したように大迫だけをマークすることができなくなるため、この戦い方が基本となる可能性は高い。
 そしてもう1つの方法だが、基本的な構造は前者と同一だ。異なるのは、特定の選手をターゲットにしないという点だ。前線の人数を厚くした上で、後方からボールを入れる。ここで注意すべきは浮き球でパスを出すのではなく、グラウンダーで足もとに入れるということだ。前者の場合、ターゲットとなる選手には最前線で相手を背負いながらのプレーが望まれる。しかしこの方法の場合は、攻撃の選手は相手のライン間で受けることを意識する。相手のマークのずれを誘発するためだ。ここでボールを受けた選手が前を向いた時、他の選手が一斉にこれを追い越していく。ボールを失った場合は、失った選手がファーストディフェンダーとなって即時奪回を目指すという点は変わらない。
 これらだけが引いた相手を崩す方法ではないが、いずれにしてもしっかりとした決め事がなければ、相手ブロックの周りでボールを保持しつつ、前を探るだけになってしまう。

 昨日、Viber公開トークで配信した速報版にも記したが、この試合の失点そのものはさほど気にする必要はない。相手選手が詰めていたことは称えられるべきではあるが、リフレクションがゴールに入ったという結果は、多分に偶然性の高いプレーであり、再現性は低い。ヴィッセルの選手が見せた個々の守備強度は高く、攻守の切り替えも素早かった。川崎Fに今季から加わった右ウイングのパトリッキ ヴェロンの動きには手を焼いていたが、それとても、試合経過とともに無難に対応できていたことを思えば、守備面では十分に合格点だったと言えるだろう。繰り返しになるが、問題は攻撃面にある。


 この試合では宮代以外にも、広瀬陸斗と井手口陽介という新戦力が登場した。広瀬はウイング、サイドバックと複数のポジションでプレーしたが、そのクレバーなプレーは目を惹いた。決して無理に行くことはなく、周囲の状況に応じて前進する距離を調整する頭脳を持っている。さらにスペースを見つけ、そこにボールを運ぶことができる選手であるだけに、前がかりになった時間帯には、ピッチ上で交通整理する役割を担うこともできそうだ。派手さはないが、確実性があるだけに、攻撃時にも貴重な存在となりそうだ。
 井手口はボールスキルも高く、守備のセンスも高い。ボランチでのプレーがメインとなるだろうが、スペースを埋めつつ、チームを前に上げる役割を担うことができるだろう。若くして「怪物」と称された才能の持ち主であるだけに、その持ち味を引き出すことができれば、大きな戦力となるだろう。幸いにもヴィッセルには山口や扇原など、中盤で味方を引き出すプレーができる選手が複数いる。彼らとのコンビネーションが確立した時、怪物がその真価を発揮するのではないだろうか。

 試合には敗れたが、昨季戦った経験は確実にチームのベースとなっていることが見て取れた。昨季のヴィッセルを超えるに足るだけの、素晴らしい能力を持った選手も揃った。彼らの能力を引き出すことができれば、J1リーグ連覇、そしてアジア制覇も決して夢ではない。
 今季はヴィッセルの歴史において、最も大事なシーズンとなる。昨季、J1リーグを制した力を存分に見せつけることができた時、昨季の優勝は「強豪への第一歩」という意味を帯びる。昨季、味わった歓喜を意味のあるものにするためには、今季結果を残すことが求められるのだ。試合後、主将の山口は「僕らはチャレンジャー」ということを強調していた。ディフェンディングチャンピオンとしての誇りは、右袖に輝く黄金のリーグエンブレムに留め、今季も貪欲に戦ってほしい。
 いよいよリーグ戦も開幕を迎える。ライバルたちに追われる立場となった今季、それを迎え撃つのではなく、自分たちから攻め続けていく気持ちを忘れずに、1年間戦ってほしい。